この記事は
・リースとは何か簡単な言葉で知りたい方
・リースのメリット・デメリットを知りたい方
にオススメの記事です。
リースとは?分かりやすく解説
リースとは、設備や機械を借りることです。
設備、機械を借りるということは「レンタル」ということでは?
なぜわざわざ「リース」という言葉に言いかえているの?
と考えるかもしれません。
「リース」と「レンタル」は大きくは一緒ですが、細かい内容が異なります。
また、リースにも「ファイナンス・リース」と「オペレーティング・リース」の2種類があります。
以下に違いを説明していきます。
リース(ファイナンス・リース,オペレーティング・リース)とレンタルの違い
大きな違いは、「契約期間」,「貸し出し方式」,「途中解約」,「支払額」,「契約終了時」にあります。以下の比較表をご覧ください。
ファイナンス・リース | オペレーティング・リース | レンタル | |
契約期間 | 数年 | 期間設定可能(相談) | 数日~数ヶ月 |
貸し出し方式 | リース会社がメーカーから購入し貸し出す 【新品】 | リース会社がメーカーから購入し貸し出す 【新品】 | レンタル会社が保有しているものを貸し出す 【新品】 |
途中解約 | 不可 | 不可 | 可能 |
支払額 | レンタルより割安 | レンタルより割安 | リースより割高 |
契約終了時 | 返却か再リース | 返却か再リース | 返却 |
1.契約期間の違い
リース:長期の契約(数年)
レンタル:短期の契約(数日~数ヶ月)
と契約期間に違いがあります。
例えば、会社でコピー機を導入したい場面があったとします。
会社で使用するものであれば、長期間ケースが多いためリースが適しています。
逆に忙しい時期に短期間だけ借りたい場合はレンタルが適しています。
2.貸し出し方式の違い
リース:リース会社が機械をメーカーから購入し、貸し出します。
レンタル:レンタル会社が所有している機械を貸し出します。
リースは新品、レンタルは中古が一般的です。
3.途中解約の違い
リースは途中解約できないのに対して、レンタルは途中解約が可能です。
4.支払額
リースはレンタルよりも割安の料金となっています。
5.契約終了時の違い
契約期間が終了した時に、リースは「再リース」するという選択肢があります。
再リース=契約を継続させることで、同じ機械を再度借りることです。
リースのメリット・デメリット
ファイナンス・リースとオペレーティング・リースのメリット、デメリットを説明していきます。
ファイナンス・リースのメリット
導入の初期費用を分散できる
もし機器を購入したいと考えたとき、一括購入か頭金を支払っての分割となります。
リース会社が代わりに購入してくれることで、膨大な初期費用を抑えることができます。
リース料は経費計上できる
リース料金は経費として扱うことができます。
つまり税金の面で有利となります。
最新設備が扱える
リースの契約期間終了時に機器を返却し、新しい機器でリース契約できるメリットがあります。
定期的に最新の機器に入れ替えたい人にはメリットとなります。
ファイナンス・リースのデメリット
途中解約が不可
途中解約ができないため、機器が途中で必要なくなっても契約をやめることはできません。
また、使用している機器の使い勝手が悪く、別の機器に交換したい場合も余計な費用が発生してしまいます。(残りのリース料金を一括で支払う必要がでます。)
現金購入時より総額は割高になる
金利や手数料等を考慮すると、現金購入よりも総額は割高になります。
機器の所有権はリース会社にある
機器はリース会社が購入し、貸し出しを行っている形態となりますので
所有権はリース会社にあります。
修理費・メンテナンス費は自己負担
機器が故障した場合や定期メンテナンスの費用は自己負担となります。
オペレーティング・リースのメリット
ファイナンス・リースより費用を抑えられる
オペレーティング・リースは、契約期間終了後に貸し出した機器を中古やレンタルとして利用することを前提としたものです。
そのため契約期間終了時に機器の価値を考慮した控除が受けられます。
リース期間を短めに設定することで、ファイナンス・リースよりも料金が抑えられます。
期間を設定できる
ファイナンス・リースと比較して、短い期間のリース契約が可能です。
オペレーティング・リースのデメリット
途中解約が不可
ファイナンス・リースと同様に途中解約不可です。
解約する場合は残りのリース料金を支払う必要があります。
中古の価格変動がある
リース契約終了時の機器の中古価格には変動があります。
想定してたよりも控除を受けられる場合とそうでない場合があります。
まとめ
・リースとは、リース会社から機器を借りること
・リースとレンタルは契約期間や契約内容に違いがある
私は、リースに関しておおまかなイメージしか持っていませんでした。
そのため
「レンタルみたいなものなのになぜわざわざリースという表現をするのだろう?」
「ずっとリース料金を払うくらいなら購入した方がいいのでは?」
という疑問を持っていました。
調べると細かい内容が違い、メリット・デメリットが明確に別れていることを知り大変勉強になった記憶があります。
社会人になるとリースという言葉を耳にする機会が多くなります。
本記事があたなのお役に立てれば幸いです。