この記事はこんな方にオススメです。
・フライス盤が何か知りたい方
・工業系の学生
・製造業の会社員
難しい言葉を使用せずフライス盤のイメージを説明します。
フライス盤とは
フライス盤とは簡単に説明すると、材料を削ったり・穴加工・溝加工等 さまざまな加工ができる機械です。
以下にイメージを示します。(あくまで一例となります。例はプレート材料で示していますが丸材に加工することも可能です。さまざまな用途で使用できます。)
下図のように、材料をバイス(万力)で固定し刃物を当てることで加工していきます。
刃物も種類はさまざまありますが、代表的なものはドリル・エンドミル・正面フライス
(フェイスミル)があります。
○各工具用途
ドリル | 穴あけに使用 |
---|---|
エンドミル | 溝加工等に使用(刃物の先端が平らになっているのが特徴) |
正面フライス(フェイスミル) | 平面加工等に使用 |
ドリル
出典:株式会社 不二越 ~ハイスドリル~
引用元:https://www.nachi-fujikoshi.co.jp/tool/hssdrill/sg-esr_a.htm
エンドミル
出典:株式会社 不二越 ~エンドミル~
引用元:https://www.nachi-fujikoshi.co.jp/tool/hssendmill/0707a.htm
正面フライス(フェイスミル)
出典:三菱マテリアル 株式会社 ~正面フライス~
引用元:http://www.mitsubishicarbide.net/mmc/ja/face_mills/10000436
フライス盤 種類
フライス盤は大きく分けると下記2種類があります。
・汎用旋盤:手動操作で加工を行います。初心者はこちらが扱いやすいです。
・NC(CNC)旋盤:プログラム入力で加工を行います。刃物はプログラム入力された通りに 動くため大量生産に向いています。
下記に詳しく説明していきます。
汎用フライス盤
汎用フライス盤は以下に示す機械です。(一例です。)
出典:株式会社 山崎技研 ~汎用タイプフライス盤~
引用元:https://www.yamasakigiken.co.jp/products/02-html
特徴としては
・手動操作で加工を行うため、初心者が扱いやすいです。汎用性が高く、プログラムを入力する手間がないため、簡単な加工を少量行いたい時に便利です。
(ただし、機械の扱いには危険が伴うため作業経験がある方の指導を受けながらの使用をオススメします。)
となります。
NC(CNC)フライス盤
NCフライス盤とCNCフライス盤という言葉が存在するのですが
どちらもプログラム入力で刃物を動かすイメージで問題ありません。
厳密には
NCフライス盤:制御用の基盤を組み合わせて制御しているもの
CNCフライス盤:制御用のコンピュータで制御しているもの
の違いとなります。
古い機械がNCフライス盤のイメージです。
NCフライス盤は以下に示す機械です。(一例です。)
出典:株式会社 山崎技研 ~NCフライス盤~
引用元:https://www.yamasakigiken.co.jp/products/03-html
特徴としては
・プログラムを入力して材料を加工する機械です。
→刃物をどのように動かすかX/Y/Z座標で決定しプログラムを組んでいく必要があります。
・手動操作する必要がなく、一回プログラムを組めば同じ動きをしてくれるため大量生産に向いています。
となります。
まとめ
・フライス盤は材料に溝・穴・段差加工等ができる機械
・汎用フライス盤は、手動操作で刃物を操作して加工する機械
・NC(CNC)フライス盤は、プログラム入力で刃物を操作して加工する機械
今回は、フライス盤について簡単に説明をしました。
フライス盤も細かく説明するとまだまだ種類があります。
加工機の分野は、非常に奥が深い世界で
選定する工具や加工する条件(刃物の回転速度や加工する速度等)さまざまな知識が
必要となります。
まずは初歩の知識として、フライス盤のイメージを持って頂けたら幸いです。