どうも、とにーです。
図面とは、建造物を建築するとき、部品を製造するときに
どのように作り上げればいいのかを記してあるものです。
主に建設現場、工事現場、製造現場(設備・機械・部品・電気・電子)で使用されるものです。
今回は製造現場で使用する図面に関して説明していきます。
図面の重要性
図面とは契約書みたいなものです。
図面をもとに製作の可否を判断します。
最初の取り交わしで、製作が難しい箇所・形状変更依頼・コストの話を決めます。
後々問題が発生したときに
「図面にそんなこと書いてないじゃないか」
「そんな話しは聞いていない、図面通りにやってくれ」
のような話しになりかねません。
製作が難しい箇所について
設計は開発部署の方・もしくは生産技術の方が行います。
ある程度の加工知識は持っていると思われますが
実際に製作するとなると、加工が難しいという場面があります。
そのような場合は設計者に製作が難しいことを伝え
形状を変更できないか相談をするようにしましょう。
形状変更について
具体的に、どのような形状であれば加工的にムリがないか。
どのような形状であれば加工することができるのか。
設計サイドと加工サイドで相談することで、ムリがない最適な形状を
決定していきましょう。
コストについて
図面上製作は加工だが、コストの面で折り合いがつかない場合があります。
例えば、切削加工であれば加工は可能だがコストが掛かりすぎる。
→形状を少し変更してもらい、プレス加工をできるようにして作業時間を短縮する。
等のコスト削減が挙げられます。
品質保証について
最初の取り交わしで決めなければいけないこととして
品質保証も挙げられます。
部品図面には公差というものが指定されています。(公差に関しては下記に説明します。)
この公差内で加工できるかが品質保証では大事になってきます。
厳しい公差がある箇所はあらかじめ、公差を緩和してもらう等の対応をしておいた方がいいです。
後々「やっぱりこの公差は厳しいからムリだ」となったときに問題になってしまいます。
「そういうことは最初にいってもらわないと困る。」
「全数検査して、いいものだけ送ってよこせ。」
と言われてしまっても文句は言えません。
こうなってしまったら、説得するしかなくなります。(かなりきついです。)
このような事態にならないように、最初の取り交わしでしっかりと
両社で決定いくことが重要となります。
公差とは
量産していくなかで、どれだけ寸法のばらつきを抑えてほしいか示したものです。
例えば寸法 100mmと指定したところに(+0.1/0)というように指定します。
これは100mm~100.1mmの間で加工して下さいという意味になります。
100mm(±0.1)であれば、99.9mm~100.1mm ということになります。
最後に
いかがだったでしょうか。
図面とは、製作していく上で非常に重要なものです。
製作側は、図面をもらった段階で各部署と連携を取りながら
製作の可否を決定していくようにしましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。