この記事は
・費用対効果について簡単な言葉で知りたい方
・導入したい設備があるが、説得する材料に困っている方
にオススメの記事です
費用対効果とは
費用対効果とは、掛けた費用に見合った効果が出ているか判断するものです。
以下に例を示します。
例
設備導入に掛かる費用:
・部品の検査装置240万円の見積もり。
期待される効果(人件費):
「計算条件」
・検査装置の導入で、人による検査を1日あたり5時間削減することが可能
・※最低賃金 1,000円(1時間)として計算(今回は計算しやすいように1000円としています)
・1年間の出勤日数を240日として計算
計算:
・5(時間削減)✕1000(円/時間) = 5000円(1日あたり5000円削減可能)
・5000(円/日)✕240(年間の出勤日数) = 120万円(1年あたり120万円削減可能)
検査装置が240万円ということは
検査装置 240(万円) ÷ 1年あたりの削減費用 120(万円) = 2年で元が取れる
3年目以降は毎年120万円分の得をすることができます。
この例では、3年目以降も使用すれば費用対効果があるということになります。
※例では1000円としていますが、これは会社によって考え方が違います。
1時間=3600秒に✕0.?で検討するかは会社に確認してください。
上記は設備投資を例に説明しましたが、様々な業種で上記の考え方は可能です。
例えば
・webマーケティングの広告費にいくら掛け、いくらの売上につながったか。
・営業強化で社員を増やし、いくら成約率が伸びたか。
等、使い道があります。
費用対効果が高いか低いかは、その時々の内容や条件、判断する人のとらえ方によって
変化しますが、以下に一例を記します。
費用対効果が高い
・上記の例のように2年で導入費用の元が取れ、以降も継続的に効果が出る。
・広告費に100万円掛かったが、売上が40%上がり数百万円の利益につながった。
・自動化設備を導入して、2人分の人件費を削減することができた。
費用対効果が低い
・500万円掛けて機械を導入したが使用頻度が低く、効率化・売上につながらない。
・広告費に100万円掛けたが、売上がほとんど変化しなかった。
・社員や製造ラインを増やしたが、一人あたりの売上が逆に下がってしまった。
設備導入したい時は費用対効果で説得
何か新しい設備を導入したい時に、ただ「ほしい」と言うだけでは
なかなか導入にはつながりません。
経営側からしたら、簡単に高価なものを買っていられないからです。
それが売上や効率化につながる根拠がほしいのです。
そのため、経営者を説得するためにも根拠となる費用対効果を示す必要があります。
設備を導入していない状態でどれだけの効果が出るのか見極めるのは難しいところです。
そのため1個1個材料を集めて、まとめていくしかありません。
以下に例を示します。
設備導入に掛かる費用を見積もり。
↓
元を取るにはどのくらいの期間掛かるか算出。
・1日あたり○時間工数削減可能。
・導入した設備で生産の効率がUP。○%の売上UPにつながる。
・人で不足を設備で改善。人を雇うよりも安く済む。
↓
導入費用と期待できる効果を計算。
↓
費用対効果が高いことを説明。
の流れです。
費用対効果は英語で何というか
言葉を使いたいときの状況によって少し変化するようですが
「cost performance(コストパフォーマンス)」
で通じます。
状況に応じた使い分けは以下のサイトをご覧ください。
「費用対効果」って英語で言うと?
引用元:Pina-san in the philippines ブログ
まとめ
・費用対効果とは掛けた費用に見合った効果が出ているか判断するもの
・費用対効果は何か新しいことをしたい時の説得材料になる
実際、費用対効果をまとめた資料を上司に提出しても
簡単に話しが進まないのが現実です。
高価なものは経営者からするとなかなか手を出しづらいということを理解しつつ
根気よくアイデアを提案していきましょう。
ただし、個人的な意見としてはあまり制限を掛けすぎてあれもこれもダメだとなると、社員の意欲がなくなってしまうため、ある程度のゆるさも必要と考えます。
費用対効果という知識だけでも持っていれば
自分の武器として役立ちます。
この記事があなたのお役に立てれば幸いです。